by Nancy Atherton from Penguin Books

二人三脚で生きてきた母をなくし天涯孤独の身となったロリのもとに、「ディミティおばさんの遺産を受け取られたし」という手紙が弁護士事務所から届いた。ロリが驚いたのは、ディミティおばさんが“亡くなった”ことではなく、“生きていた”という事実だった。ロリにとってディミティおばさんは、さまざまなエピソードを知っているごく身近な存在だった。ただし、幼いころ母が寝る前に語ってくれるお話の中だけの架空の人物だと思っていたのだ。
弁護士事務所を訪れたロリは、イギリスに渡りおばさんの家に滞在するように言われる。その家で、遺言に書かれているお題をクリアしていかなければならないのだ。ところが、おばさんの家に到着した直後から、不思議なことが起こり始める。それはディミティおばさんの霊の仕業なのか……。
シリーズ第1作。お金に困っているロリのところに、家族のようによく知ってはいるが、まさか実在するとは思ってもいなかった人の遺産を受け取れるという話が舞い込んだ。しかし、それには、遺言に書かれたいくつかの要求にパスしていかなければならなかった。その要求を弁護士のビルとともに遂行していくうちに、おばさんの過去にまつわるミステリを解いていく冒険をすることになる――という、殺人も悪人もいっさい登場しないミステリ。大人のおとぎばなしのような心に優しい物語です(^^)