2006年09月15日

死ぬまでお買い物

エレイン・ヴィエッツ著  中村有希訳

死ぬまでお買い物 夫の元を去り、南フロリダに移り住んだヘレン。夫に見つけられたくないがために、銀行口座を作らず、クレジットカードも使わず、ひたすら現金生活を続ける。そんな事情を抱えたヘレンにまともな職が見つかるはずもなく――やっと見つけた高級ブティックで働き始めたのはよかったが、店長は陰でなにやら怪しげな商売をしているようだし、常連客のカレはマフィアがらみ。そのうちにとうとうビスケーン湾に死体が浮かんで……。


 店長から常連客まで、顔や体をいじりまくった整形美人ばかり(もちろんヘレンは別)という、異様な世界が舞台となっている。主人公のヘレンはまともなほうだが、彼女が住むアパートの住人も変わった面々ばかりで、「南フロリダって、現実でもこんなに変なの?」とつい思ってしまった(^^;)。そんな一風変わった、いやかなり変わった設定だったが、そんな中で悪戦苦闘する主人公がほほえましく、いつの間にか応援にしていた。

 本書は〈デッドエンド・ジョブ・ミステリ〉シリーズの第1作。次作では、ヘレンはこのブティックではもう働けないと思うので、次はどんな崖っぷちの仕事に就くのか楽しみだハートたち(複数ハート)
ニックネーム マリポサ at 00:00| 海外ミステリ

2006年09月10日

お騒がせなクリスマス

ジャネット・イヴァノヴィッチ 著  細美遥子 訳

お騒がせなクリスマス ステファニーの部屋にいつの間にか存在していた、謎の男ディーゼル。バウンティーハンターという職業柄(?)、これまでにも部屋の主に許可なく勝手に入ってくる男がいなかったわけではない。例えば、同僚のレンジャーの前では、どんな錠も意味をなさない。だが、このディーゼルという男はそれとはちょっと違う気がする。なんというかこう、存在感が希薄というか……でも、実際に目の前でしゃべっているし、さわることもできるのだ。この男はいったい何者?

 町中にイルミネーションが輝き、お祭ムード一色のこの時期に、ディーゼルはいったい何のためにステファニーの前に現れたのか? クリスマス・シーズンの特別編。

 今回はクリスマス特別編ということで、少々ファンタジーの要素が入っています。とはいえ、やはり、巻き込まれ、振り回され、爆発炎上する、ステファニーの人生は健在です。ディーゼルは最後に「次のときまで」といっていますが、特別編が定期的に出されるということかしら……?
ニックネーム マリポサ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外ミステリ