夫の元を去り、南フロリダに移り住んだヘレン。夫に見つけられたくないがために、銀行口座を作らず、クレジットカードも使わず、ひたすら現金生活を続ける。そんな事情を抱えたヘレンにまともな職が見つかるはずもなく――やっと見つけた高級ブティックで働き始めたのはよかったが、店長は陰でなにやら怪しげな商売をしているようだし、常連客のカレはマフィアがらみ。そのうちにとうとうビスケーン湾に死体が浮かんで……。店長から常連客まで、顔や体をいじりまくった整形美人ばかり(もちろんヘレンは別)という、異様な世界が舞台となっている。主人公のヘレンはまともなほうだが、彼女が住むアパートの住人も変わった面々ばかりで、「南フロリダって、現実でもこんなに変なの?」とつい思ってしまった(^^;)。そんな一風変わった、いやかなり変わった設定だったが、そんな中で悪戦苦闘する主人公がほほえましく、いつの間にか応援にしていた。
本書は〈デッドエンド・ジョブ・ミステリ〉シリーズの第1作。次作では、ヘレンはこのブティックではもう働けないと思うので、次はどんな崖っぷちの仕事に就くのか楽しみだ










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