私立探偵をやっている“あたし”のところへやってきた依頼人は、行方不明になった息子をVヴィレッジに捜しにいってほしいと言った。そう、こういう依頼はあたしにしかできないものだった。なぜなら、あそこに入るには許可が要るし、第一、まともな人間は好き好んであそこを訪れたりはしない。というのも、そこは吸血鬼のコミュニティであり、あたしはそこの出身だったからだ。かくして里帰りした“あたし”ことメグは依頼人の息子を無事見つけ出すことができるのか?
村の廟の中でクロス(十字架)を突き刺された遺体が発見された。遺体といっても、吸血鬼の場合は灰になってしまうので、発見されたときにはもう原形をとどめていなかったのだが。廟の入口には墓荒らしを見張る吸血蝙蝠がとまっており、人間は絶対に中に入れない。だが、あれほど大きなクロスを担いでも平気でいられるのは人間だけ(吸血鬼はやはりクロスとにんにくが苦手らしい)。そこで矛盾が生じるのである。
人間の仕業だとすると密室殺人、ヴァンパイアの仕業だったとすると神業(?)。探偵メグの推理が冴える! ちょっと残念だったのは、ストーリーが短かったこと。シリーズ物のようなので、次のも読んでみたい。










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